「ピルを飲み忘れてしまったけど、どうすればいいかわからない!」
ピルを服用したことのある女性なら、誰でも経験したことがあると思います。慌ててしまいますし、不安になりますよね。
この記事ではピルの飲み忘れの対処法を詳しく解説していますので、参考にしてみてくださいね。
目次
ピルの飲み忘れた!飲み忘れたときの対処方法
ピルを飲み忘れる方はかなりいらっしゃいます。
飲み忘れから12時間以内に気付いた場合は、その時点で忘れた分を服用します。翌日からはいつもと同じ時間帯で服用を続けるようにしましょう。
12時間以上経過した時点で飲み忘れに気付いた場合は、翌日いつもの時間帯に2錠分(前日の飲み忘れ分+当日の服用分)をまとめて服用しましょう。
ピルを第1週目に飲み忘れた場合
低用量ピルの服用は、生理開始日に開始するのが本来の飲み方なのですが、生理5日目以内に開始すれば、すぐに避妊効果が現れると言われています。
そのため、生理5日目以内の時点で、飲み忘れに気がついた場合には、気づいたタイミングで、シート1錠目から飲み始めればいいことになります。
ピルシートの1週目に2錠飲み忘れた場合は、いつもの時間帯に2日間で2錠ずつ服用しましょう。その後はいつも通り、1日1錠の服用を続けます。
3錠以上の飲み忘れがあって、他の避妊法を使用しない性交渉を行った場合には、妊娠確率が低下するためにアフターピルの使用を検討する必要があります。
ピルを第2~3週目に飲み忘れた場合
2週目に飲み忘れた場合、直前の7日間に連続して正しく服用していたのであればアフターピルの使用は必要ありません。
3週目に飲み忘れた場合、休薬期間を設けずに現在のシートの薬を服用したら、すぐ次のシートの服用を開始してください。
1日分の飲み忘れの場合、気付いた時点で1錠服用し、翌日からはいつも通りの時間に服用を続けましょう。
2日分の飲み忘れの場合は、気づいた時点で2錠まとめて服用し、翌日からはいつも通りの時間に服用を続けましょう。
この場合は、妊娠の可能性が高くなるので、7日間以上連続して服用するまで他の避妊法を併用するか、性交渉を避けるようにしてください。
ピルの飲み忘れがいつかわからない場合
最後に飲んだのがいつか分からないほどの飲み忘れや、飲み終わったら1錠余っていた、などのトラブルが起こったら必ず医師に相談しましょう。
飲み忘れた時期によっては妊娠している可能性もゼロではありません。前回のピルを飲み始めて5週間目ほどに妊娠検査薬を使用するのもおすすめです。
妊娠している可能性が否定されるまでは、コンドームなどを用いた避妊方法も併用しましょう。
プラセボ薬を飲み忘れた場合
ピルの種類によっては、偽薬が入っているものもあります。
主に、28日間タイプのピルは、ホルモンが含まれている21錠の錠剤と、ホルモンが全く含まれていない7錠の錠剤(プラセボ)が1つのシートに収められています。
プラセボ(偽薬)を飲み忘れた場合、薬の成分は入っていませんので問題はありません。
ただし、シートの何列目で飲み忘れたか、飲み忘れ後の性交渉はあったか、などで対応は変わってきますので、医師に相談することをおすすめします。
飲み忘れてしまったときの疑問3つ
- ピルの飲み忘れの妊娠確率は?
- ピルを飲み忘れて生理がきたら?
- ピルを飲み忘れて不正出血が起きたら?
ピルの飲み忘れの妊娠確率
ピルを飲み忘れてしまった場合の妊娠確率は8%と言われています。
1回だけの飲み忘れなら妊娠の可能性はほとんどありませんが、飲み忘れたピルの錠数が増えれば増えるほど妊娠率も上がるとされているため注意が必要です。
2日以上連続して飲み忘れた場合は、服用を中止し次の生理が来るのを待ちましょう。そして、生理が来たら、5日目からまた新しいシートで再び服用を開始してください。
この場合は妊娠確率が高くなりますので、必ず他の避妊方法を使用するようにしましょう。
参考文献:低用量経口避妊薬(OC)の医師向け情報提供資料
ピルを飲み忘れて生理がきたら?
ずっとピルを飲み忘れていて、生理がきてしまった、という場合もよくあるケースです。
この場合、生理開始日5日目までなら、新しいシートの1錠目から低用量ピルを開始することができます。 また、新しいシートの期間は、他の避妊方法も併用するようにしてください。
飲み忘れに気付いたのが生理6日目以降の方は、いったん休薬して、他の避妊方法を選ぶようにしてください。そして、次の生理が開始した日から新しいシートの1錠目から服用を再開してください。
ピルを飲み忘れて不正出血が起きたら?
ピルの副作用だけではなく、ピルの飲み忘れでも起きるのが不正出血です。
ピルの服用を忘れると、子宮内膜を保つ作用を持つプロゲステロンが不足します。その結果、子宮内膜の一部が剥がれ落ちて不正出血を引き起こすのです。
数日~1週間程度でおさまる不正出血なら問題はないと考えられますが、大量の出血であったり、何週間も続くような不正出血がある場合は医師に相談しましょう。
まとめ
ピルの飲み忘れがあると不安になるだけではなくトラブルも起きやすいので、必ず毎日決まった時間にピルを飲むようにしましょう。
アラームを設定しておくと飲み忘れの心配がないので、試してみてくださいね。
アドバイザー
松本理沙
美容医療アドバイザー 編集長
コメントを残す