生理を止める薬はある? 生理を止めたい・なくしたいときのピルの使用方法

思いがけない妊娠を防ぐ手段として、アフターピルを服用する人もいるでしょう。しかし、まれに妊娠してしまうという話を聞くことがあります。

アフターピルは、避妊しないで性行為をした場合や避妊に失敗したときなどに、早急に服用して避妊効果を得るためのお薬です。

今回は、アフターピルを服用したが、避妊できなかった原因について解説していきます。

避妊に失敗したらアフターピルの服用を

絶えず避妊は気にかけてはいても、色々なことが原因で避妊に失敗してしまうことがあります。

そういったときは、慌てずに診療を受けて、処方してもらいましょう。

性行為後72時間以内に服用する

避妊に失敗したときにアフターピルを服用することで、95%以上の確率で避妊に効果があると言われている緊急避妊薬です。

十分な量の女性ホルモンを取り入れることで、子宮内膜での受精卵の着床を防いで、排卵を遅らせて妊娠を防ぎます。

また、多くの女性に安全な方法で、避妊ができなくてセックスが行われてから、72時間以内に服用することで効果があるとされています。

そして、精子を侵入しにくくしたり受精しにくくなったりなどの効果の可能性もあります。早く服用するほど効果も高いので、できるだけ速やかに受診してください。

参考文献:緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

使用を間違えると効果が薄れる・無くなってしまうので注意

アフターピル服用後はしばらく効果が継続しますが、5~7日後に効果はなくなってしまいます。

妊娠したかどうかというのは、次の生理が来るまでは分かりません。

服用後に避妊することなくセックスしてしまうと、アフターピルの効果があるのかどうかが分からないまま妊娠してしまう可能性があります。

ですから、アフターピルを服用後も性行為するならば、避妊が必要です。また、水以外で服用した場合、効果が半減するものもあります。

炭酸水やアルコールを含んだ飲み物など、薬の吸収の妨げになってしまいます。くれぐれもアフターピルは、水で飲むようにしましょう。

緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

アフターピルによる避妊の失敗原因4つと対処方法

アフターピルは、避妊をせずに性行為した後に服用することで、妊娠することを回避できるお薬です。

しかし、服用したにもかかわらず、避妊に失敗することもあります。なぜ失敗したのかを理解したうえで、正しく服用することが、とても大切です。

原因①避妊失敗から服用まで時間が経過しすぎていた

繰り返しになりますが、避妊の失敗から服用するまでの時間は、72時間以内で避妊率が95%以上になります。

72時間から120時間では避妊する確率が下がってしまいますが、だからと言って服用しないより服用した方が避妊できる可能性も出てくるのです。

不安な場合は、できるだけ早く服用することおすすめします。また、アフターピル服用後3週間ほどで生理に似た出血があります。

3週間たっても出血が見られない場合は、妊娠の可能性もあるので医師の診察を受けましょ
う。

参考文献:緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

原因②内服薬・サプリメントとの飲み合わせが悪かった

効果を下げてしまう薬や、サプリメントと同時に服用してしまって避妊に失敗するケースもあります。

また、健康食品で西洋オトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含んだサプリメントなども、効果を半減させてしまうので注意が必要です。

避妊に成功したかどうかは、消退出血(おりものに似た茶色の出血)があります。3週間様子を見て心配でしたら、医師の診察を受けましょう。

参考文献:緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

原因③アフターピルが偽薬・粗悪品だった

まれに、早く手に入れたいと思って、通販で輸入品を購入して避妊に失敗してしまったという例もあります。

日本では、医師の処方ですが通販では手軽に購入できても、必須の成分が含まれているとは限りません。

偽薬の場合もあるので、アフターピルの通販はおすすめしません。3週間様子を見て消退出血があると避妊に成功していると言われています。

心配なことがある場合は、医師の診察を受けましょう。

原因④アフターピルを服用して2時間以内に嘔吐した

アフターピルの副作用として、よくあるのが吐き気と嘔吐です。吐き気も1日ぐらいで収まりますが、出先で吐いてしまうなどの心配があれば、吐き止めを飲みましょう。

服用後2時間以内に吐き出してしまった場合は、妊娠した可能性が高くなります。このような時は医師に相談して、できるだけ早くアフターピルの服用をおすすめします。

また服用後2時間以上時間がたっていたら、薬剤が適切に吸収できているため再度服用する必要はないとも考えられているのです。

参考文献:緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)

ノルレボは体重によって効果が薄れる可能性がある

太る傾向にある人は、吸収率が悪く効きにくいと言われています。

たとえば、ノルレボは体重 75 キロを超える方、または体格指数(BMI)が 25 kg/m2 よりも大きい方には避妊効果が低いようです。

アフターピルを使うときは医師の診察を受けよう

アフターピルを服用したとしても、避妊ができるものではありません。また知らない間に、避妊の効果を半減させる行動しているかもしれません。

失敗したかもと思ったら、医師に相談しましょう。

アドバイザー

松本理沙

美容医療アドバイザー 編集長


自身の経験を活かし、5000本以上の美容医療の記事を作成。3年間の続発無月経とホルモン治療・多嚢胞性卵巣症候群・PMS・骨盤腹膜炎・子宮頸癌ステージⅡaなど婦人科疾患を経験。バランス維持と自身の体を守るためにピルの服用を開始し、6年間服用中。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です