アフターピル服用後の生理はいつくる?生理がこない・遅れる・生理周期が変わる原因を解説

緊急避妊薬のアフターピルは、性行為から72時間以内に服用すれば、妊娠阻止率が期待できます。

避妊せずに性行為したり、性行為で避妊に失敗したとき、女性が選択できる避妊方法です。

アフターピル服用後は1週間程度で消退出血があるとされますが、その後の生理はどうなるのでしょうか。

アフターピル服用後の生理周期について、変わる原因を含めて解説します。

アフターピル服用後は約3週間以内に生理がくる

アフターピル服用後にはほとんどの女性が消退出血がみられます。すべての女性でみられるわけではありませんが、消退出血があれば妊娠していないとわかります。

また、消退出血がなくても、服用から3ヶ月以内の生理予定日前後に出血があれば、アフターピルによって避妊ができたと判断できるでしょう。

ただし、妊娠初期である着床出血がみられることもあるため、生理日が遅れたり、出血量が少ない場合は、婦人科を受診するようにしましょう。

早い人で服用後1-2日、遅くても3週間以内に必ず消退出血が起こる

消退出血はアフターピル服用後、1~2日後、遅くても3週間以内、平均すると10日程度で起こるとされています。

アフターピルを服用すると、排卵が抑えられるので精子の受精・着床ができずに子宮内膜が剥がれ落ちるためです。

ただし、消退出血はすべての女性にみられるわけではありません。

消退出血が起こったら妊娠していないことの確認ができる

消退出血の出血期間は3~4日程度と、普通の生理より短いとされています。

また、生理のような出血量はなく、生理の終わりかけの茶色いおりもののような出血のこともあります。消退出血があれば妊娠していないといえます。

しかし、出血期間が3~4日以上あり、出血量もある場合は、消退出血ではなく生理である可能性が高いでしょう。

消退出血とみられた出血が長引いたり、激しい腹痛をともなう場合は、不正出血や妊娠初期の着床出血が疑われます。

3週間経過しても起こらない場合、妊娠の可能性が高い

アフターピルの避妊率は100%ではないため、服用から3週間が経過しても消退出血や生理がないと妊娠が疑われます。

消退出血の有無に関係なく、避妊ができていれば、服用後3週間以内には生理があるためです。

排卵前、あるいは排卵期に服用すると月経予定日前、排卵後に服用すると生理予定日前後のタイミングで生理がくるとされています。

また、アフターピルの服用によって子宮内膜が薄くなるため、普段の生理より出血量がありません。

アフターピルの服用後は生理周期が変わる

アフターピルの服用によって生理周期が変わってしまうことがあります。

それはアフターピルによってホルモンバランスが崩れるからです。

実際に、アフターピルの服用後、およそ50%の女性が生理周期が変わったともいわれています。

参考文献:日本産婦人科学会

アフターピルの効果が切れると卵子の成長が始まる

アフターピルの服用によって、本来成長するはずであった卵子の成長が阻止されます。

そのため、アフターピルの効果が切れると卵子が成長して排卵が起こるというわけです。

なお、排卵が起こる=妊娠できるということになります。生理周期により個人差はありますが、排卵があればおよそ2週間後には生理になります。

アフターピル服用後はしばらくはホルモンバランスが崩れた状態が続き、生理周期が安定しないこともあるとされています。

アフターピル服用後に2回目の生理がくることもある

アフターピルを排卵前・排卵期に服用すると、予定している生理日より早く生理がくる傾向がみられます。

これはアフターピルによって引き起こされた消退出血のため、自然な生理ではありません。

個人差はありますが、排卵前・排卵期からみておよそ2週間後が生理日であるといえます。

消退出血後に予定通り生理がくると、アフターピル服用後の1ヶ月以内に2回生理がくることもあるのです。

また、排卵後にアフターピルを服用すると、消退出血と普通の生理が一緒にきているため、アフターピル服用後1カ月以内の生理は1回ということになります。

アフターピルは体へのリスクが高く、安易に服用をしないことが大切

アフターピルはあくまで緊急避妊薬であるため、性行為のたびに服用するものではありません。

アフターピルには吐き気、嘔吐、頭痛などの副作用のリスクがあることから、安易に服用するものではありません。

ピルによって避妊するのであれば、経口避妊薬といわれる低用量ピルでの避妊がおすすめなので、検討してみてくださいね。

アドバイザー

松本理沙

美容医療アドバイザー 編集長


自身の経験を活かし、5000本以上の美容医療の記事を作成。3年間の続発無月経とホルモン治療・多嚢胞性卵巣症候群・PMS・骨盤腹膜炎・子宮頸癌ステージⅡaなど婦人科疾患を経験。バランス維持と自身の体を守るためにピルの服用を開始し、6年間服用中。

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