3日はしか(風疹)

注:当院では予防接種は行っておりません。

3日はしか(風疹)の原因

風疹ウイルスによる飛沫感染です。

風疹の症状

潜伏期間は2~3週。 初期症状は微熱、頭痛、倦怠感、鼻水、せき、口腔内の点状出血斑で、典型的な3症状は紅色斑丘疹、発熱、頸部リンパ節腫脹です。 顔、耳後部から、赤く癒合性のない点状の紅斑(発疹)が全身に広がり、多くは3~5日程度で消えます。(20~25%は発疹が出現しません)。 発症者の約25~50%に、3日程度続く発熱がみられます。 耳介後部、後頭部、頚部のリンパ節の腫れが発疹出現5~10日前から数週間にわたりみられます。 眼球結膜の軽度充血や、肝機能障害が見られる場合があります。

風疹の予防

予防接種は生後12~24か月未満の間に1回、小学校入学前の1年間に1回の計2回、麻疹ましん[はしか]・風疹ふうしん[3日はしか]混合ワクチンを接種します。 また感染しているお子さんは、妊婦さんに近づけないようにしましょう。

風疹の治療

麻疹(はしか)に比べ症状は軽く自然に治ります。特異的な治療法はなく症状を和らげる対症療法のみですが、発熱、関節炎などに対しては解熱鎮痛剤を用いることがあります。 発疹が全て消失するまで登校はできません。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹ワクチン

50歳以上が保険外で接種可能です。
生ワクチンのため、免疫不全の方、発熱、妊娠中は接種できません。

帯状疱疹の予防のため50歳以降に1回接種で、ワクチンの効果は、接種後10~15年ぐらいです。
帯状疱疹ワクチンは水痘帯状疱疹ウィルスの毒性を減らしたウイルスを使った生ワクチンです。

生ワクチンは、生きたウイルスや細菌の病原性(毒性)を、症状が出ないように極力抑えて、免疫が作れるぎりぎりまで弱めた製剤です。自然感染と同じ流れで免疫ができるので、1回の接種でも充分な免疫を作ることができます。

帯状疱疹ワクチンは生ワクチンのため、接種後2週間から血中抗体が出現しはじめ4週間後に最高値に達し、6週以降に血液検査で確認することができます。(つまり免疫ができるまでに約1か月かかります)

ワクチンの接種により、帯状疱疹発症率、帯状疱疹後神経痛への移行率とも接種しない場合と比べてあきらかに減少しております。
帯状疱疹の発症半分。PHN(帯状疱疹後神経痛)の移行66%減少。


  • 帯状疱疹ワクチン:8,800円(税込)

接種後の注意点

帯状疱疹ワクチンは生ワクチンのため、他のワクチンを接種する場合、約1か月以上日にちを空ける必要があります。

帯状疱疹ワクチンの副作用

接種を受けた後、数時間経ってからまれに発疹、じんましん、かゆみが起こることがあります。
また、5日目から14日目ごろに発熱や発疹など軽い症状がでることがあります。いずれも通常1~2日で治ります。

まれにアナフィラキシー様症状(じんましん、呼吸困難、口唇浮腫、喉頭浮腫など)や急性血小板減少性紫斑病(接種後数日から3週ごろに紫斑、鼻出血、口腔粘膜出血など)が見られることがあります。
何か気になる症状が出現したら、すみやかに病院までお知らせください。

帯状疱疹とは?

帯状疱疹は、体内の神経節に潜伏していた「水痘帯状疱疹ウィルス」というヘルペスウィルスの一種が、再び活動を始めることによって起きるウィルス感染症です。
子供の時に「水痘(みずぼうそう)」にかかった人なら、だれでもかかる可能性があります。
体の左右どちらか一方に、赤い斑点と小さな発疹(水ぶくれ)がまとまって帯状に現れます。誰でもかかる可能性がある、ありふれた病気ですが、つらい痛みを伴ううえ、治った後も痛みが残ることがあるので注意が必要です。

帯状疱疹に関する注意点

帯状疱疹は次のような原因から増加していて、注意が必要です。

  • 核家族化や少子化、高齢化によって、帯状疱疹にかかる人の数が増えている。
  • みずぼうそうにかかっている子供との接触が少ないため、ブースター効果(ウィルスにさらされることで免疫が追加される)が得られず、10~20歳代での発症や、2度以上かかる例が増えている。
  • 子供が帯状疱疹にかかる例が増えている。

  • 関連ページ:帯状疱疹