脱毛を受ける際に無視できない存在の毛周期。本記事では脱毛と毛周期の関係性について、詳しく解説していきます。
目次
毛周期とは?
読み方や意味を分かりやすく説明!
毛周期(もうしゅうき)とは「成長期前期→成長期後期→退行期→休止期」の4段階サイクルを繰り返す、毛の生え変わる周期のことを指します。
引っ張ってもいないのに、髪の毛やまつげが自然と抜け落ちるのは、成長期を終えた毛が休止期に入るためです。
この毛周期が脱毛と関係する理由は、医療レーザー脱毛に反応するのが成長期の毛だけだからです。
退行期・休止期の毛はほぼ無反応=効果がないので、脱毛する際には、毛周期を考慮する必要があります。
成長期(前期・後期)|脱毛に適した時期
成長期は、毛乳頭(もうにゅうとう)の周辺の毛母細胞(もうぼさいぼう)が分裂を繰り返している段階です。
成長期の毛は最も根が深く、毛の黒い色素(メラニン色素)が濃いため医療レーザー脱毛に適した時期と言えます。
皮膚の下で毛が伸び始めた段階を成長期前期、さらに毛が伸びて肌の表面に出てきた段階を成長期後期と呼ぶこともあります。
退行期・休止期|脱毛に適さない時期
退行期・休止期はメラニン色素が薄いため、脱毛に適さない時期です。
退行期は、毛母細胞の分裂が止まって毛が抜け始める時期で、メラニン色素も次第に薄くなっていきます。
休止期は、毛が毛乳頭から完全に離れて自然と抜け落ち、次の成長期に向けた準備期間です。
つまり、退行期・休止期には、「メラニンに反応して毛乳頭を破壊することで脱毛する」レーザー脱毛の効果が得られにくいと言えます。
部位別の毛周期一覧
成長期 | 休止期 | |
---|---|---|
頭髪 | 2~6年 | 3~4ヶ月 |
顔・口周りのヒゲ | 4ヶ月~1年 | 2~3ヶ月 |
脇 | 4ヶ月 | 3ヶ月 |
腕 | 3~4ヶ月 | 4~5ヶ月 |
脚 | 4ヶ月 | 6ヶ月 |
VIO | 1~2年 | 1~1年半 |
成長期と休止期がどれくらいの期間で入れ替わるかは、部位によって差があります。
例えば頭髪は、2~6年成長し続けた後、休止期に入り毛が抜け落ちます。そして3~4ヶ月の休止期を終えると再び毛が生える、という周期を繰り返します。
頭髪や陰毛のように、毛が濃くて長く伸びる毛ほど毛周期のサイクルは長くなります。
自分の毛周期がわからない…
毛周期の調べ方や見分け方はある?
医療脱毛は、脱毛効果が最も高い成長期に受けるのがベストですが、現実的には成長期の毛を見分けるのは不可能です。
毛周期の長さには個人差があり、ムダ毛は1本1本異なるタイミングで生え変わります。
同じ部位でも成長期の毛もあれば、退行期の毛があったりとバラバラです。
そのため、毛周期を正確に見分けることは不可能なのです。
どのくらい施術間隔をあければいいの?
毛周期に合わせたベストな脱毛間隔
毛周期に合った脱毛間隔 | |
---|---|
脇 | 2ヶ月~3ヶ月 |
VIO | 1ヶ月半~2ヶ月 |
顔 | 1ヶ月~2ヶ月 |
太もも | 1ヶ月半~2ヶ月 |
膝下 | 1か月半~2か月半 |
全身 | 2ヶ月 |
毛周期は毛穴ごとに異なり、部位によって毛周期の間隔にも差があるため、各部位の毛周期を考慮して脱毛間隔を決める必要があります。
とはいえ、全ての毛を成長期にするのは不可能なので、脱毛の確立を上げることを意識しましょう。
各部位の平均を取り、顔は1~2ヶ月、身体は2~3か月の間隔で脱毛を受けるのが効率的です。
蓄熱式なら短いペースで脱毛できるって本当?
短い間隔で脱毛すれば、その分早く脱毛が完了するというわけではありません。
短いペースで脱毛しても肌への影響が少ないだけで、毛周期に合わせて脱毛した方が効率がいいのは医療脱毛と同じです。
つまり、どの脱毛方式であれ、毛周期に合わせて施術を受けることが大切です。
毛周期を無視しないほうがいい理由
医療脱毛を受ける際に、毛周期を無視しないほうがいい理由は以下の2つです。
- 肌トラブルを引き起こしやすくなる
- ムダ打ちが多くなり、脱毛効率が悪くなる
それぞれについて、一緒に確認していきましょう。
毛周期を無視しないほうがいい理由①
肌トラブルを引き起こしやすくなる
毛周期を無視して脱毛すると、肌への負担が大きいため肌トラブルを引き起こしやすくなります。
脱毛機から照射されるレーザーやフラッシュは、ムダ毛のメラニンに反応して熱を生じさせます。
この熱によって脱毛できるのですが、少なからず肌も熱のダメージも受けるので、毛周期を無視して脱毛を受けると肌への負担が大きくなり肌トラブルの原因になるのです。
また、毛周期を無視すると色素沈着や火傷の跡が残ってしまうリスクもあるので注意してください。
毛周期を無視しないほうがいい理由②
ムダ打ちが多くなり、脱毛効率が悪くなる
毛周期を無視して脱毛を受けると、ムダに脱毛回数が多くなってしまう可能性があります。
例えば、通常1~2ヶ月の脱毛間隔をあける部位について、脱毛を受けた2週間後に脱毛を受けても、成長期を迎えたムダ毛が十分に生え揃っていないため、脱毛効果が低くなるからです。
効率的に脱毛するためにも、毛周期を意識して脱毛を受けましょう。
脱毛効果が低くなる!?
毛周期が乱れる原因とその対策
普段のムダ毛ケアや生活習慣が原因で毛周期が乱れ、脱毛効果が低くなる場合があります。
その原因と対策について、一緒に確認していきましょう。
毛周期が乱れる原因①
毛抜きで自己処理をする
毛抜きで自己処理をすると毛周期が乱れてしまうので、毛抜きの使用は控えましょう。
毛抜きで毛根ごとムダ毛を抜くと、次に生えてくる毛は本来とは異なるサイクルで生えてきます。
それにより毛周期が乱れ、脱毛ペースを毛周期に合わせても、脱毛効果が低くなってしまうのです。
脱毛期間中の自己処理は、肌への負担が少なく毛周期に影響しにくい電動シェーバーを使いましょう。
毛周期が乱れる原因②
ホルモンバランスの乱れ
不規則な生活習慣やストレスによってホルモンバランスが乱れると、毛周期も乱れてしまいます。
せっかく毛周期に合わせて脱毛に通っても、毛周期が乱れていては思ったように効果が得られず、その分回数が増えてしまう可能性もあります。
仕事や人間関係などストレスの多い現代ですが、脱毛効果を上げるためにも、なるべく規則正しい生活習慣を心がけましょう。
毛周期に関するよくある質問
脱毛間隔を空けすぎると効果がなくなる?
脱毛間隔が空いてしまっても、今まで受けた脱毛の効果はなくなりません。
ただ、間隔が空いた際に、毛周期の関係でまだ破壊できていなかった毛乳頭から、ムダ毛が生え揃うため、「効果がなくなった?」と錯覚する可能性はあります。
決して効果がなくなったわけではないので、安心して脱毛を続けましょう。
毛周期に関係なく医療脱毛する方法はある?
蓄熱式脱毛であれば、毛周期に関係なく脱毛できると記載している脱毛クリニックもあります。
しかし、蓄熱式脱毛であっても、毛のメラニンに反応して脱毛するという仕組みは医療脱毛と同じです。
完全に毛周期を無視して脱毛するのは難しいと言えるでしょう。
1ヶ月で脱毛を完了することはできる?
どれだけ速いペースで脱毛に通っても、1ヶ月で脱毛を完了することは不可能です。
毛周期は1本1本異なり、成長期の毛は全体の20%ほどなので、複数回施術を受けなければ脱毛は完了しません。
「最短1ヶ月で脱毛が完了する」と記載のあるクリニックもありますが、それは嘘である可能性が高いです。
脱毛はある程度長期戦になることを覚悟して、毛周期を考慮した上で施術を受けましょう。
毛周期とは?まとめ
毛周期とは、毛が生え変わる周期のことで、毛周期を意識して脱毛することで、脱毛効果を上げることができます。
毛周期は部位ごとに異なるので、特定の部位の毛周期に合わせるのではなく、全体で脱毛効果の大きいタイミングを見計らって施術を受けるのがベストです。
脱毛効果は毛周期に影響されるので、適切な間隔を空けて正しい脱毛効果を得ましょう。