「大事な予定で生理をずらしたい…」
「ピルで生理を遅らせたい!」
今回は、生理日を遅らせる、ずらす方法についてまとめていきます。
ピルで生理日を
移動・遅らせることはできる
生理日はピルを使用すれば移動させたり、遅らせることができます。
「生理日を意図的に動かすのは危ないのでは」と思う人もいるかもしれませんが、日本産婦人科学会においても医師と相談の上での生理の回避は明言されています。
Q.ピルを飲んで、毎月の月経をこないようにしてもよいですか?
A.必要に応じて、月経を止めても大丈夫です。
月経に伴う症状が強く、毎月来て欲しくない場合などには、医師と相談した上で連続して飲んで月経の回数を減らし、症状を回避することができます。
大事な日や大きな行事など、できれば生理日をずらしたいと思っている方などに生理日を移動させる方法を詳しくお伝えします。
※生理日を移動する際は必ず医師の相談の上行うようにしてください
生理を遅らせる方法
生理日を遅らせるには、中容量ピル、低用量ピルを服用する方法があります。
薬剤 | 低用量ピル | 中用量ピル |
---|---|---|
方法 | 前回の月経から 避けたい日まで飲み続ける |
次回生理予定日の1週間前から 避けたい日まで飲み続ける |
メリット | ・体への負担が少ない | ・突然の予定にも対応しやすい ・低用量ピルに比べて確実性が高い |
デメリット | ・失敗するリスクがある ・計画が必要 |
・副作用が出やすい ・早めることは難しい |
料金 | 2,783円 ※定期配送1ヶ月分 |
5,478円 ※定期配送1ヶ月分 |
おすすめな人 | 日頃からピルを飲んでいる人 ピルを始めたいと思っている人 |
今回だけ変更したい人 |
※税込価格
低用量ピルで遅らせる場合
急に飲むのではなく、日頃から服用することによって確実に生理を遅らせることができます。
前回の生理が開始して3-5日目から、低用量ピルを服用し始め、避けたい日まで飲み続けることで生理を遅らせる可能性が高まります。
飲むのを中止してから2~3日後に生理が始まりますが、毎日飲み続ける必要があるため忘れると失敗するリスクがあります。
中用量ピルで遅らせる場合
中用量ピルは生理予定日の1週間前から飲み始めて、月経が来ても良い日の1~2日前まで1日1錠を毎日同じ時間に服用することで生理を遅らせることができます。
薬を飲み始めるタイミングが生理予定日の1~2日前など、イベントの直前になった場合は遅らせきれず失敗してしまうこともありますが、生理予定日の7日以上前から飲み始めればほぼ確実に移動できます。
ただし、生理の周期がやや不規則で、次の生理予定日がいつになるか分からない場合には、次に説明する生理を早める方法でしか移動できないこともあります。
生理を早める方法
生理を早める場合は主に低用量ピルを用います。
前回の生理3日目ごろから服用を始め、2週間で中止することで2~3日後に生理が始まるので2週間早めることができます。
できれば14日以上服用できた方がより確実です。そして生理を来させたい日の3~4日前で服用を中止します。
ピルの飲み始めが生理の7日目以降だったり、トータルの服用日数が10日未満だったりすると失敗する可能性があるので注意が必要です。
参考:クリニックフォア
生理を遅らせる方法はピル以外にある?
気になるQ&A
「生理日を遅らせたいけどピルはちょっと抵抗がある」という方向けに、ピル以外での生理日を遅らせる方法を調べていきます。
結論から言いますと、ピル以外の市販薬で、生理を遅らせることはできません。
市販薬や和漢で生理を遅らせることができるというのは、都市伝説レベルの話で、医学的根拠はありません。ツボのようなものも、生理が遅れるように念じるといった非科学的な方法も医学的根拠はありません。
生理不順だったり、身体の冷えが原因の生理周期の乱れでしたら和漢でケアできますが、生理を遅らせるとなると、やはりピルの服用が最も確実な方法です。
市販薬と同じで食べ物で生理を遅らせることはできません。
大豆食品で豆乳、豆腐、納豆を食べれば生理を遅らせることができる、あるいはチョコや炭酸飲料にも効果があると言われていますが、これもあくまで都市伝説で医学的根拠はありません。
小学生や中学生で、「修学旅行があるから生理を遅らせたい・・・」という方は、初経を迎えていればピルの服用はできますので検討してみてくださいね。
※処方には保護者の同伴・同意書が必要です
普段から低用量ピルを飲んでいる方の場合、避妊効果は実薬の服用延長や休薬期間(プラセボの服用期間)の短縮があっても維持される可能性があります。
したがって、ピルユーザーが生理日の移動をしたい場合も、同じようにずらしたい生理予定日を基準にして実薬の服用方法を調整してかまいません。
ただし、ピルの飲み忘れが多かったり、連続して14日間以上の服用がなかったりする場合には、生理日の移動以前に、避妊効果自体が弱くなっている可能性もあります。
思い当たることがある方は、一度処方した医師に相談しましょう。
一方、生理日の移動するためにスポットでピルを服用する場合には、避妊予防は期待できません。ピルの服用中でも、コンドームといった他の避妊法を確実に併用することが重要です。
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