シラミの原因
保育園、幼稚園、小学校で感染する子供が殆どです。
頭ジラミが増えた理由は海外旅行が増え、海外から持ち込まれる、シラミを知らない保護者が多く、感染に気がつかない事などが考えられています。頭ジラミは頭皮に寄生します。
接触や、帽子、タオルの共有、プールなどの脱衣所などで衣類を介しての感染もあります。
シラミの症状
頭部の痒みです。とくに後頭部、側頭部の痒みが強くこの場所に頭ジラミの卵も多く見られます。
診断は頭髪の卵、虫体を顕微鏡で見て判断します。
シラミの治療
駆除用シャンプー(スミスリン)と専用櫛を使います。
即効性がありますが、卵には効果がないので、卵は駆除用の櫛で梳き取る必要があります。
使用にあたって、次の注意が必要です。
■使いすぎに注意してください。皮膚のかぶれや、髪が傷んだりします。規定量・頻度を超えて使うべきではありません。
■シラミが寄生していないのに、予防として使うべきではありません。
■卵は駆除用シャンプーでは駆除できないので、専用櫛で梳き取ります。
ケジラミ
ケジラミの原因
ケジラミ症は体長約1mmのケジラミという虫が陰毛に寄生することによって生じます。
ケジラミは通常、性行為の際に人から人へうつり、陰毛に足をからませながら生活し、皮膚から吸血します。
ケジラミの症状
通常、陰部のかゆみが出ますが自覚症状がない場合もあります。また、時には陰毛以外にまつ毛、胸毛、腋毛などに寄生することもあります。
ケジラミの治療
フェノトリン(スミスリン)パウダーを散布し、約1時間後に入浴します。
このパウダーは卵には効果がないので、順次孵化してきた幼虫を殺すために3日に1回散布し、これを3~4回くり返すとシラミは全滅します。
パウダー以外にシャンプータイプもあります。フェノトリンはピレステロイド系の殺虫剤で、虫に対して致死効果が高く、人畜に対する毒性が低いので安全性が高いので、殺虫剤の成分として広く用いられています。
正しく使用すればかぶれることはありません。