診療
時間
           
午前:10:00~13:00(月〜金)
午前:9:30~13:30(土・日)
午後:15:00〜18:00(月〜金)

稗粒腫(はいりゅうしゅ)

更新日:

稗粒腫とは?目元にできやすい小さな白いできもの

稗粒腫(はいりゅうしゅ)とは、皮膚の浅い部分に角質がたまることでできる、白く小さな粒状のできものです。主に目のまわりや頬など皮膚の薄い部分にできやすく、触るとコリっとした硬さを感じるのが特徴です。

見た目はニキビの白い芯のようにも見えますが、炎症を伴わないため赤みや痛みはほとんどありません。そのため「気づいたらできていた」「いつの間にか増えていた」と感じる方が多い皮膚トラブルです。

大きさは1〜2mm程度のものが多く、単発でできる場合もあれば、複数個まとまって現れることもあります。特に目元は目立ちやすいため、美容的な悩みとして気になるケースが多いのも特徴です。

「角質が皮膚の中に閉じ込められてできる小さな白い粒」という点が本質です。

原因|角質の閉じ込めと皮膚のターンオーバーの乱れ

稗粒腫は、皮膚のターンオーバー(生まれ変わり)がうまくいかず、本来は剥がれるはずの角質が皮膚内部にとどまることで発生します。毛穴とは異なる構造の中に角質が蓄積するため、自然に排出されにくいのが特徴です。

原因は一つではなく、加齢による代謝低下、紫外線ダメージ、乾燥などが複合的に関与すると考えられています。また、軽い外傷や炎症のあとに二次的にできることもあります。

特に目元は皮膚が薄く刺激に弱いため、摩擦や乾燥の影響を受けやすく、稗粒腫ができやすい部位とされています。

「角質が排出されず内部にとどまること」が発生のポイントです。

ターンオーバーの乱れ

皮膚の生まれ変わりが滞ることで、角質が残りやすくなります。

皮膚へのダメージ

紫外線や摩擦などが影響し、角質の排出が妨げられます。

加齢による変化

代謝の低下により角質が蓄積しやすくなります。

症状の特徴|白い粒が目立ち、自然には消えにくい

稗粒腫は白く小さな粒として現れ、触るとやや硬い感触があります。炎症がないため痛みやかゆみはほとんどありませんが、見た目が気になるケースが多いです。

一部は時間とともに自然に消えることもありますが、長期間残るものも少なくありません。特に複数できている場合は目立ちやすく、気づかないうちに増えていることもあります。

また、ニキビや脂肪粒と混同されやすく、自己判断が難しい場合もあります。

「痛みはないが長期間残ることがある」点が特徴です。

対処法|無理に触らず適切に対応することが重要

自己処理を避ける

無理に潰したり針で取り出そうとすると、炎症や色素沈着の原因になります。

皮膚への刺激を減らす

摩擦や過度なスキンケアを避け、皮膚環境を整えることが大切です。

経過を観察する

自然に消えるかどうかを見極めることも重要です。

増加に注意する

数が増えている場合は、生活環境やスキンケアの見直しが必要です。

受診を検討する目安|増加・長期化・判断に迷う場合

  • 数が増えている
  • 長期間変化がない
  • 見た目が気になる
  • 自己処理で悪化した
  • 他の皮膚疾患との区別がつかない

稗粒腫は皮膚の中に角質が溜まってできる小さな角質塊のため、「市販の角質ケア用品やスキンケアでは自然に排出されない」のが特徴です。

特に、目周りなどにブツブツが増えて目立つ・赤みや強い痛みを伴う変化が見られる場合、周囲の皮膚で炎症が起きていたり別の皮膚疾患が混ざったりしているサインです。

「白いニキビだから」と自己判断で爪や針を使って潰そうとせず、数や見た目の変化に気づいた段階で正しく対処することが、痕や感染を防ぎ目元を綺麗に整えるポイントです。

まとめ|稗粒腫は「無理に触らないこと」が最重要

稗粒腫は見た目が気になりやすいものの、基本的には良性の皮膚変化です。

「自己処理で悪化させないこと」が最も重要なポイントです。

気になる症状が続く場合は、お気軽にご相談ください。

関連動画|当院の理事長(皮膚科専門医)による分かりやすい解説

【ニキビ根本治療】アグネス(AGNES) の治療方法とは?ニキビ への効果、メリットについて皮膚科専門医がわかりやすく解説【尋常性ざ瘡】

皮膚の病気や美肌に役立つ情報等、皮膚科専門医がYouTubeで分かりやすく動画解説しています。

稗粒腫に関するよくある質問

Q:自然に消えますか?

稗粒腫は自然に消えることもありますが、すべてが消えるわけではなく、数ヶ月から数年残るケースもあります。特に長期間存在しているものは自然消失しにくい傾向があります。

そのため「様子を見るだけでよい状態かどうか」を見極めることが重要です。急な変化や増加がないかを確認しながら、落ち着いて経過を観察することが大切です。

Q:ニキビとの違いは何ですか?

ニキビは皮脂や炎症が関与して赤みや痛みを伴うことが多いのに対し、稗粒腫は炎症を伴わず、白い粒状のまま存在する点が大きな違いです。

また構造的にも異なり、簡単に潰して内容物が出るものではありません。見た目が似ていても原因が異なるため、無理に同じ対処をしないことが重要です。

Q:自分で取ってもいいですか?

自分で針やピンセットなどを使って取り出すことはおすすめできません。皮膚を傷つけることで炎症や色素沈着、感染のリスクがあります。

特に目元は皮膚が薄くトラブルが起きやすいため、安全性を考えて自己処理は避けることが重要です。適切な対応を選ぶことが大切です。

Q:なぜ増えるのですか?

ターンオーバーの乱れや紫外線、乾燥などの影響が続くことで、新たに発生することがあります。特に同じ刺激環境が続く場合は繰り返しやすくなります。

生活習慣やスキンケアの見直しによって環境を整えることが、増加を抑えるポイントになります。長期的な視点で考えることが重要です。

Q:放置しても大丈夫ですか?

多くは良性で健康への影響は少ないですが、数が増えたり見た目が気になる場合は対応を検討することもあります。

また自己処理によって悪化するケースもあるため、無理に触らず経過を見ながら判断することが重要です。状態の変化に注意を払うことが大切です。

Q:予防する方法はありますか?

皮膚への過度な刺激を避け、適度な保湿や紫外線対策を行うことが基本になります。ターンオーバーを整える生活習慣も重要です。

ただし完全に防ぐことは難しいため、増えた場合に早めに気づける状態を保つことがポイントになります。日常の積み重ねが大切です。

Q:どんな場合に注意が必要ですか?

急に数が増えた場合や、色・形が変わる場合は他の皮膚疾患の可能性も考えられます。また炎症や痛みがある場合も通常とは異なる状態です。

こうした変化を見逃さず、普段との違いに気づくことが重要です。違和感がある場合は慎重に経過を見ることが大切です。

この記事の監修医師
玉城 有紀(Yuki Tamaki)

東京(自由が丘、二子玉)と神奈川(川崎)で「自由が丘ファミリー皮ふ科」「二子玉川ファミリー皮ふ科」「溝の口駅前皮膚科」を運営する医療法人義恵会 理事長。

専門・所属学会
  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会
  • 日本美容皮膚科学会
  • 神奈川県皮膚科医会
出版書籍
メディア出演
  • めざましテレビ(フジテレビ)
  • ホンマでっか!?TV (フジテレビ)
  • ワールド極限ミステリー(TBSテレビ)
  • ありえん♾️世界(テレビ東京)
  • 林修の今、知りたいでしょ!(テレビ朝日)
  • ZIP(読売テレビ)

病気・症状から探す