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かいせん(疥癬)

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疥癬の原因

疥癬(かいせん)は、ヒゼンダニという小さなダニが皮膚の表層に寄生しておこる皮膚の病気です。

ヒゼンダニは0.2ミリメートルから0.4ミリメートルの白っぽい体をしていますが、肉眼で虫体を見分けるのは困難です。

感染経路として、皮膚と皮膚が接触することによる感染、寝具の共有などによる感染、角化型疥癬(重症型)の患者さんを介した感染などが上げられます。

ヒゼンダニの感染力は弱く、健康な人には感染しにくいと言われていますが、家族内や介護施設などで疥癬の患者さんと長時間接する機会がある場合には注意が必要です。

疥癬の症状

虫や糞に対するアレルギー反応により、激しいかゆみを伴う小さく盛り上がった皮疹が体中に出ます。

しばしば湿疹、虫さされ、じんましんなどと似た病状がみられますので、皮膚科での顕微鏡を使った検査をおすすめします。

疥癬の治療

治療は外用薬および内服薬が使われます。

外用薬はクロタミトン(オイラックス®)が主に使われます。外用にあたっては、首から下の全身に塗り残しがないように塗り、特に手や足、外陰部には念入りに塗ります。

内服薬はイベルメクチン(ストロメクトール®)という内服薬が保険適応になっており、1回の内服にて約10日間継続する強い駆虫効果が報告されています。

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疥癬(かいせん)に関するよくある質問

Q:疥癬は自然に治りますか?

疥癬はヒゼンダニという寄生虫が皮膚の角層に入り込み、そこで増殖することで起こる感染症です。そのため、原因となるダニが存在している限り、自然に完全に治ることは基本的にありません。一時的にかゆみが軽くなったように感じても、ダニが残っていれば再び症状が現れる可能性があります。

特に放置しているとダニの数が増え、症状が広がることもあるため注意が必要です。「そのうち治るだろう」と様子を見るだけでは改善しにくく、原因に対して適切に対応することが重要になります。早めに状態を把握し、悪化させない意識を持つことがポイントです。

Q:どのように感染するのですか?

疥癬は主に皮膚と皮膚の直接的な接触によって感染します。短時間の接触では感染しにくいとされていますが、長時間の接触や同じ寝具の使用、密接な生活環境などが続くと感染のリスクが高まります。

特に家庭内や施設など、生活を共にする環境では広がりやすい傾向があります。そのため、一人に症状が出た場合は周囲の状況にも目を向けることが重要です。接触機会や生活環境を見直すことが、感染拡大の予防につながります。

Q:どんな症状が出ますか?

疥癬の代表的な症状は強いかゆみで、特に夜間に悪化しやすいのが特徴です。手首や指の間、わきの下、腹部、太ももなどに赤いブツブツや小さな発疹が現れることがあります。

また、ダニが皮膚の中を移動した跡として、細い線状の皮疹(トンネルのような線)が見られることもあります。かゆみによって掻き壊してしまうと、炎症が広がったり二次的な皮膚トラブルにつながることもあるため、症状の変化には注意が必要です。

Q:家族にうつる可能性はありますか?

疥癬は接触によって感染するため、同居している家族や身近な人に広がる可能性があります。特に長時間の接触や同じ布団・寝具の使用がある場合は、感染リスクが高くなります。

そのため、症状がある場合は本人だけでなく周囲の環境にも配慮することが重要です。必要に応じて生活環境を見直すことで、感染の連鎖を防ぐことにつながります。早めに気づいて対策を取ることが大切です。

Q:かゆみはどのくらい続きますか?

原因となるダニがいなくなった後でも、皮膚に残った炎症やアレルギー反応によって、しばらくかゆみが続くことがあります。これは体の反応によるもので、徐々に落ち着いていくケースが多いです。

ただし、新しい発疹が出続けたり、かゆみが強くなっていく場合は、別の要因が関係している可能性もあります。経過を見ながら変化を確認し、違和感があればそのままにしないことが重要です。

Q:衣類や寝具はどうすればいいですか?

疥癬では、皮膚だけでなく衣類や寝具の管理も重要になります。直接肌に触れるものにはダニが付着している可能性があるため、清潔に保つことが基本です。

洗濯や乾燥など日常的なケアを行うことで、環境中のダニの影響を減らすことが期待できます。特に寝具や下着などは意識的に管理することで、再感染や拡大のリスクを抑えることにつながります。

Q:市販薬で対応できますか?

疥癬は寄生虫による感染症のため、一般的なかゆみ止めや保湿剤では原因を取り除くことができません。そのため、市販薬だけで十分に対応するのは難しいケースが多いと考えられます。

かゆみを一時的に和らげることはできても、根本的な改善にはつながらないことがあるため注意が必要です。症状が続く場合や広がっている場合は、原因に合った対応を検討することが重要になります。

この記事の監修医師
玉城 有紀(Yuki Tamaki)

東京(自由が丘、二子玉)と神奈川(川崎)で「自由が丘ファミリー皮ふ科」「二子玉川ファミリー皮ふ科」「溝の口駅前皮膚科」を運営する医療法人義恵会 理事長。

専門・所属学会
  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会
  • 日本美容皮膚科学会
  • 神奈川県皮膚科医会
出版書籍
メディア出演
  • めざましテレビ(フジテレビ)
  • ホンマでっか!?TV (フジテレビ)
  • ワールド極限ミステリー(TBSテレビ)
  • ありえん♾️世界(テレビ東京)
  • 林修の今、知りたいでしょ!(テレビ朝日)
  • ZIP(読売テレビ)

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