ピルの値段・費用はどのくらい?種類や相場をもとに詳しく料金解説

「ピルを試したいけど種類が多くてよくわからない」
「ピルの値段はいくらぐらいが適正か知りたい」

そんな方のために、このページではピルの種類や料金をわかりやすく解説していきます。

ピルは種類によって値段が違う

一言でピルといっても症状別、目的別にいくつか種類があります。

ピルのなかには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類が入っていて、そのうちのエストロゲンの含有量(用量)によって種類が分かれています。

出典:メディアージュクリニック福岡院HP  ※高用量ピルは、現在はほぼ取り扱いがありません

さらに、低用量ピルよりもエストロゲン含有量を抑えた超低用量ピル、緊急避妊に特化したアフターピル

ここでは、それぞれのピルについて詳しく見ていきましょう。

中用量ピルの値段

中用量ピルはエストロゲンの量が1錠あたり50ナノグラム入っているものと定義されています。このエストロゲンの量がほかのピルとの大きな違いになります。

エストロゲンの量が多いということは効果が早くあらわれる、効果が強いというメリットにつながり、一刻を争う緊急避妊用ピルとして使用されています。

また月経不順や月経困難症、月経過多、子宮内膜症の女性特有の悩みのケアにも使われています。とくに症状が重い場合に使用されるのが特徴です。

国産のプラノバールは1シート21錠で約5,500円(税込)前後となります。

低用量ピルの値段

低用量ピルは中用量ピルと比較するとエストロゲンの量が1錠あたり50ナノグラム以下と決められています。

低用量ピルのエストロゲンの量は30ナノグラム~35ナノグラムに調整されているのが大きな特徴です。

エストロゲンの量が少ないため効き目がマイルドで副作用のリスクも抑えられており、毎日ピルを服用して避妊したい方に適しています。

月経痛や月経不順、月経過多、子宮内膜症などの女性特有の悩みのケアにも使われていますが、比較的症状が軽い方向けです。

国産ピルには21錠タイプと28錠タイプがあり、値段は約3,500円(税込)前後です。

超低用量ピルの値段

超低用量ピルは含まれるエストロゲンの量が30ナノグラム以下に調整されています。

月経困難症やPMSの治療薬、肌荒れ・ニキビのケア、月経不順、過多月経の解消などに使われています。

エストロゲンの量がかなり少ないので症状が軽い方に使用されています。ピルの値段は約7,000~12,000円(税込)前後になります。

ミニピルの値段

セラゼッタ 出典:ネオクリニック

ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類のホルモンを合わせて作られていますが、ミニピルは黄体ホルモンのみの配合で卵胞ホルモンは含まれていません。

毎日服用することで避妊効果が得られるほか、ニキビの解消や月経不順などにも使われています。

ミニピルのうち、セラゼッタという薬は1シート28錠で2,500円前後です。

アフターピルの値段

出典:前川クリニック

避妊に失敗してしまったとき、避妊をせずに性行為をおこなったときなどに使われる薬です。

決められた時間内に服用することで本来の役割を果たします。

素早い効果が必要なため、中用量ピルを服用するのが一般的です。価格はおよそ8000~25,000円(税込)前後で、薬剤名により価格が上下します。

低用量ピルと超低用量ピルの値段一覧

国内で使われているピルは、28日間を一つの単位として服用していきます。したがって、1シート辺りの値段が約1か月分の費用に相当すると考えていいでしょう。

また、クリニックによっては、数か月~半年分をまとめて処方したり、定期便で処方してもらったりすると割引になる場合もあります。クリニック選びの際にチェックしてみてくださいね。

低用量ピルの値段一覧

低用量ピルの具体的な薬剤名と料金をチェックしていきましょう。

  • マーベロン(ファボワール):約3,000~3,500円
  • トリキュラー(ラベルフィーユ):約3,000~3,500円
  • アンジュ(ラベルフィーユ):約3,000~3,500円

※料金は全て税込・()内はジェネリック医薬品名

 それぞれの低用量ピルには、ジェネリック医薬品(後発品)も販売されています。ジェネリック医薬品は、有効成分や効果は同じままで、料金は安く抑えることができます。

クリニックによってはジェネリック医薬品の取り扱いがあるので、診察時に相談してみましょう。

超低用量ピルの値段一覧

  • ルナベルULD:約10,000~12,000円
  • フリウェルULD(ルナベルのジェネリック医薬品):約7,000~7,500円
  • ヤーズフレックス:約12,000~12,500円

※全て税込

超低用量ピルは、低用量ピルに比べてやや高額になります。

ただし、超低用量ピルを月経困難症や子宮内膜症の治療目的で服用する場合は、保険が適用されて3割負担になるケースも。実際に支払う金額がかなり抑えられることもあります。

保険適用かどうかは、必ず医師の診察を経て判断してもらうことが必要です。

ピルの値段を安く抑えるには

ピルの値段よりもランニングコストで考える

ピルは医療用医薬品に指定されており、必ず医師の診察と処方が必要な薬剤です。

薬局などで市販薬のように気軽に購入することができません。そのため、ピルの値段を安く抑えるには、クリニックの料金体系やキャンペーンをよく確認することが重要です。

クリニックを受診した場合、医師の診察料(初診料や再診料)が加算されます。この診察料はクリニックにより差がありますが、約1,000~2,000円(税込)に設定されていることが多いようです。

ピルそのものの料金は、どのクリニックでも大きな差はありません。ただ、ピルを服用していくには定期的に医師の診察が必要なので、受診するたびに高額な再診料や処方料がかかってしまうと、トータルで考えたときに出費が大きくなる場合もあります。

クリニックを選ぶときは、再診料や処方料、オンライン診療では薬の配送料などもチェックするようにしましょう。

オンライン診療を活用しよう!

対面のクリニックは診察を受けて処方箋をもらい、薬局で薬を受け取ります。

もし「クリニックに行く時間がない、クリニックまでの距離が遠い、クリニックに行きにくい」場合なら、オンライン診療も考えてみましょう。

オンライン診療なら自宅から直接医師の診察が受けられ、薬も宅配便で受け取ることができるのでおすすめです。

また、初診料や再診料が安く抑えられているクリニックもあるため、長く飲み続けたい人も安心ですよ。

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