ピルの副作用は?吐き気やうつの症状と対策を徹底解説

ピルは、避妊効果やPMS改善、子宮内膜症の治療に繋がるとされています。ですが、人によって副作用があると聞きますよね。どんな副作用があるのでしょうか。

今回はピルの副作用について詳しく解説していきたいと思います。

ピルの副作用は人によって起こることがある

ピルの副作用は人によって起こることがあります。代表的とされているのが、太る、不正出血、吐き気、気分の落ち込みなどです。

また、体質によっては血栓症などのリスクもあるとされています。どんな副作用があるか見ていきたいと思います。

むくみ・太る

ピル=太るという考えの人が多いですよね。

確かに、ピルの副作用に「むくみ」「太る」というものがあります。これはピルの飲み始めの副作用のむくみによって体重が増加するためです。

また、食欲が増す副作用もありますのでそれも関わっていると考えられます。

ですが、1~2ヶ月でピルの成分が体に馴染んでいき、自然とむくみが軽くなり、体重が落ちていきますので安心してくださいね。

それでもむくみや体重の増加が気になる方は先生に相談してみるのをおすすめします。

下腹部痛・不正出血

ピルの副作用で不正出血が起こるのは珍しいことではありません。不正出血とは、生理中ではないタイミングで出血が起こることを言います。

出血量は生理のときと同じくらいの人もいれば、おりものに混ざるくらいの少ない量の人と、人によって違います。その際に生理痛のような下腹部痛が起こる場合もあります。

何故不正出血が起こるかというと、ピルの服用によりホルモンバランスが変化しているからです。また、ピルの飲み忘れによっても不正出血が起こる場合があります。

不正出血はだいたい1週間程度で収まってくる方が多いので安心してくださいね。ピルの2~3シート目に入っても不正出血が続く場合は病院で相談をするのがいいでしょう。

吐き気・眠気

ピルの副作用で比較的多いとされるのが「吐き気」の状態です。

これは、ピルの服用開始した際に出る場合が多く、その原因は体内の女性ホルモンの量が増えたことと、ホルモンバランスが突然変化したことで身体が適応できず、吐き気の状態が出てしまうのです。

吐き気は1~2ヶ月でおさまると言われていますので、ピルが身体に馴染むのを待ちましょう。不安な場合は先生に吐き気止めも処方してもらうと安心です。

また、ピルの服用で眠気が強くなる副作用があります。ですが、だいたい服用開始から1~2週間で眠気は次第に緩和されていきます。

眠気が起こる原因としては、ピルの服用によりホルモンバランスが変化し、体温が高くなることが考えられます。

うつ・落ち込み

低用量ピルを飲んだあとに、「うつのような気分の落ち込み」といった副作用が見られることがあります。

しかし、このうつ状態が起こった原因が低用量ピルによるものだという研究結果はなく、因果関係ははっきりしていません。

低用量ピルの副作用では様々な副作用が起こるとされていますが、だいたい3ヶ月程度でおさまると言われています。

もしも、それ以上長く悪い状態が続いたり、重くて辛いときには医師に相談してみましょう。

胸の張り

胸の張りもピルの副作用で多いとされています。ピルの飲み始めに多い状態で、痛みを伴う方もいらっしゃいます。

この原因はピルに含まれているホルモンが胸の発育に関わるホルモンのため、乳房の中にある乳腺を刺激する作用があります。
そのため胸の張りを感じる方が多いとされています。

ですが、ピルが身体に馴染むことでケアされることが多いですのでピルの飲み始めから3ヶ月は様子を見ましょう。

血栓

ピルを服用している女性は血栓症になるリスクが高くなるとされています。特に高度肥満、40歳以上、喫煙者、授乳婦の方に多いです。

また、喫煙者でタバコを1日15本以上吸う方は注意が必要です。

ただし、リスクの少ない健康な方でしたら、ピルを服用していない人が血栓症になるリスクと、ほとんど変わらないとも言われています。

血栓症は命に関わる重大な副作用でもありますので、先生によく相談してみてからピルを処方してもらいましょう。

ピルの副作用で不妊になることはない

ピルには避妊効果のイメージが強くあることから、「不妊になるのではないか」と思う方もいらっしゃると思います。ですが、ピルの服用と妊娠のしやすさは関係がありません。

ピルはホルモンの分泌量を調整し、排卵を抑える薬なので、避妊効果はありますが、ピルの服用を中止すれば避妊効果はなくなります。

個人差はありますが、ピルを飲まなくなってからすぐに妊娠した方もいますので、不妊への影響はありません。

ピルの副作用が気になるときは医師に相談して種類を変更する

もし、ピルの副作用が気になる場合は医師に相談してピルの種類を変えてもらいましょう。ピルには様々な種類のものがあり、一人一人体質も違いますので自分に合ったものに出会えるといいですね。

ピルには様々な副作用がありますが、どれも長くは続かない副作用ばかりですので安心してくださいね。ただ、血栓症になりやすい方は要注意ですのでよくお医者さんと相談しましょう。

また、ピルの服用で「うつになる」ということはありません。何かをきっかけにうつになったりすることはあってもピルとうつ状態の研究結果はありませんので安心してくださいね。

参考文献:低用量経口避妊薬(OC)の医師向け情報提供資料

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